阿波市のブロッコリー
JA阿波町ブロッコリー部会
部会長 酒巻 孝夫さん
会員 武澤 一夫さん
阿波市のブロッコリー生産
徳島はブロッコリーの生産が盛んですが、阿波市でもたくさん作られています。JA阿波町ブロッコリー部会長の酒巻 孝夫(さかまき たかお)さんと、会員 武澤 一夫(たけざわ かずお)さんにお話を伺いました。
JA阿波町のブロッコリー農家は現在310戸余で、面積は185ha。JA徳島市に次ぐ県下第2位の産地です。
ブロッコリー生産の現況
阿波町でのブロッコリー生産は、毎年8月から翌年5月頃まで行われており、畑の場合は8月より植付開始、田の場合は米の裏作として作られることがほとんどです。
JA阿波町の育苗センターで栽培されたブロッコリー苗は、各農家に引き取られ、堆肥、元肥を施した苗床に2列に植付します。植付後は、良質なブロッコリーとなるよう手入れが欠かせません。
3回の追肥、除草、土寄せ、乾燥時の水遣り等を行います。
花蕾が直径13cm以上となった時点で収穫し、箱詰め後、JA阿波町野菜集出荷施設(平成27年度新設大型施設)に各農家が出荷します。その後、大型冷蔵トラックで徳島、京阪神・中京の各市場へ搬送・出荷されています。
豊作・不作による価格変動が大きいのが悩みですが、阿波町は傾斜地なので長雨や水害に強く、安定した生産が望めるとのことでした。
ブロッコリー農家のほとんどが兼業農家で、退職後に農業に従事する人が増えています。酒巻さんが農業を始めたのは消防署を定年退職後で、今年で12年目。所有田畑は近隣に1.1haあり、ブロッコリーを主体に作っています。武澤さんも元県職員。在職中は休みの日に農業をされ、退職後に農業を本格的に始めたとのことでした。
ブロッコリー作りのこだわり
芯が太くずっしり重く、ドーム型の厚みのしっかりした良いブロッコリーをつくりたい。
栽培講習会や出荷協議会などを定期的に行い、高品質で付加価値の高い商品作りを目指しています。
甘くておいしいブロッコリー作りには、太陽光、肥料、水が欠かせません。茎芯が細いブロッコリーは肥料等の栄養不足、水不足が原因で、あまりおいしくなくおすすめできません。
今後とも、みんなでおいしい物を作っていきたいと思います。
こんな食べ方で野菜の魅力再発見!おいしい「農家めし」
ブロッコリーにはがん予防の効能があるといわれており、また栄養豊富なため、消費者の嗜好に合った野菜であり需要が増えています。料理方法もバラエティに富んだ野菜といえます。
酒巻さんと武澤さんからは、日常的な野菜としてたくさんの食べ方を教わりました。
一番多いのが野菜炒め。焼きそば、焼きうどんの具にもなります。
ゆででマヨネーズで食べるほか、てんぷらにしてもおいしい。カレーやハヤシライスにも入れますし、生産農家ならではの食べ方として、すき焼きにも入れるそうです。早速試してみたところ、牛肉とブロッコリーの相性が良く大変おいしかったです!ぜひお試しください。