御所観光いちご

原田実(はらだみのる)さんと奥さま
原田実(はらだみのる)さんと奥さま
イチゴ

はらだ苺園
原田 実さん

地域ブランド「御所観光いちご」

原田さんのイチゴ
原田さんのイチゴ

毎年春になると、土成町の国道318号沿いに苺の直売所が立ち並び、ストロベリーロードとも呼ばれています。
御所観光いちご組合長の原田 実(はらだ みのる)さんに、農園をご案内いただきながらお話を伺いました。

原田さんの「はらだ苺園」では消毒を極力減らし、手間を惜しまず、イチゴと会話をしながら、形の整った美味しいイチゴづくりが行われています。
連棟のビニールハウスの中は温かく交配用の蜂が飛び交い、大粒の「さちのか」が実っていました。収穫期間は12月〜6月上旬の約半年間で、季節と気温の移り変わりに合わせて様々な品種が育てられ、出荷されています。

イチゴ農家17年目の想い

イチゴの手入れ(ランナー処理)
イチゴの手入れ(ランナー処理)

現在は地域のイチゴ農家を代表される立場になられた原田さんですが、最初は多くのご苦労があったそうです。
元々は勤め人でしたが、親の農業を継ぐため、子どもたちが卒業後実家での就農を決意。
最初の仕事は米・レタス・コーンを作っていた畑を苺に変えることでした。
ハウス栽培は天候に左右されず収穫が安定していること、とうもろこしやレタスは重く体力が必要ですが、イチゴは小さく軽いため、初めての就農でも夫婦で作業しやすいのが理由でした。
今では人や自然に恵まれ、この環境でのイチゴ農家を始めてよかったと振り返ります。

イチゴ農家を始めてからのご苦労

ビニールハウス
ビニールハウス

最初は病害虫への対応が大変難しかったのですが、先輩イチゴ農家の方々よりアドバイスもいただきながら農業支援の講習やJAの指導を受け、ようやく良いものが作れるようになったとのことでした。
資材や燃料の価格上昇も悩みの種。
問題は高齢化と後継者不足。イチゴ農家は専業でないと成り立たないのですが、今後地域での将来を担う人の就農が増えてくれれば…とのお話を伺いました。

今後の展望

御所のいちご・フルーツロード直売所
御所のいちご・フルーツロード直売所

「御所のいちご」とフルーツロードはこれからもずっと続いてほしい。直売のお客さんも年々増えているため、地域のイチゴ農家が仲良く競い合って、より一層おいしいイチゴを栽培し、盛り上げていきたいと思います。
直売所は収穫したての新鮮さが魅力。洗うだけでそのまま何もつけず、イチゴ本来の味を楽しんでいただけるようにおいしく作っています。
春にはぜひフルーツロードにお越しいただき、御所のいちごを味わってください。
苺一会に、おいしい出会いをお待ちしております!